管理者となったが、
- 何をしたら良いかわからない
- スタッフとどう接して良いかわからない
こんな新任管理者の悩みを解決できる記事を用意しました。
管理者に着任したら、まずはスタッフ全員との面談を優先的に実施してください。
面談を通じて、スタッフとの関係構築ができれば、色々な事に協力してもらえるようになるので、今後の事業所運営がスムーズにできます。
逆にここで失敗すると、事業所運営が難しくなります。
面談のやり方はこの記事で紹介する方法を参考にしてください。
この方法は、組織心理学の実証実験の結果がもとになっています。
また、大手介護事業会社でも行われています。
面談のやり方は以下の3ステップです。
- ステップ①:まずは面談を設定しましょう
- ステップ②:最初に雑談をしましょう
- ステップ③:類似点があったら、共感しましょう
それでは1つずつ解説していきます
ステップ①:まずは面談を設定しましょう
まずはスタッフと面談を設定しましょう。
「皆さんが考えていることを教えてほしい」
「皆さんが考えていることを運営に生かしたい」
という目的で設定すればよいと思います。
そもそも面談をしていないという施設・事業所もありますが、絶対にNGです。
ザイオンス効果(単純接触効果)といって、相手に何度も繰り返し接触することによって、だんだん好感度や評価などが高まっていくという効果があります。
とにかくまずはスタッフから何と言われようと面談をセットしましょう。
単純接触効果を最大化するにも、定期的に面談していくのが良いでしょう!!
ステップ②:最初に雑談をしましょう
面談が始まったら、いきなり仕事の話はせずに、まずは雑談をしましょう
どんな話でもOKですが、10分は必ずしてください。
この10分がスタッフからの評価を大きく左右します。
心理学のこんな実証実験を紹介します。 職場をシミュレーションして「初対面の上司と部下」で実験する。 部下の役の人には「目の前にいる初対面の人とこれから一緒に仕事をする」と事前説明しておく。 パターンA:日常会話を10分し、その後仕事の話をする パターンB:仕事の話のみで始まる。 あたり前ですがAの方が上司に対する関係構築の程度ははるかに高く、統計的にみても有意に評価されました。
たったの「10分」の雑談が上司に対する大きく変わることが分かったかと思います
10分とにかく雑談をして、その後仕事の話(本題)についての面談をしましょう
どうしても雑談が苦手だよという方は、以下の質問をしてみましょう!!
最初は緊張するかもしれませんが、だんだん慣れてきますので、楽しんでトライしてみてください。
- どう思う
- どんな〇〇が好き?
- どうしたい?
- どこの出身?
- 調子はどう?
- どうしたら
ステップ③:類似点があったら、共感しましょう
面談の中で、相手のスタッフと類似点があったら、共感をしましょう。(少し大げさな方がGood)
例えば、こんな感じです。
- 「わかるわかる!」
- 「一緒ですよ!!」
- 「私も〇〇なんです!!」
話している相手と共通点があると嬉しいですよね
組織心理学の実証実験においては、類似点が有ると、2週間後のより良い関係性に発展することが分かっています。
普段の会話でも意識して、自然と共感できるようになると良いですね。
面談が終わったら、類似点をメモに書いておいて、次回の面談の際にも話せると良いと思います。
働きやすい環境の土台となる
今回は新任管理者向けにスタッフとの面談について解説しました。
スタッフとの信頼構築ができれば、現場オペレーションが非常にスムーズになります。
結果として働きやすい環境となるため、スタッフもしっかりと定着します。
確実に成果が出てきますので、こつこつ根気よく取り組んでいただけると幸いです。
是非お試しください。
スタッフ全員との面談が無事完了した方は、次の記事を読んでみてください。
スタッフの関係構築の次に頭を悩ませるのは、事業所の収益についてのことが多いようです。
介護職にとっての、正しい収益に関する考え方についてまとめてみましたので、ぜひ読んでみてください。
【近日公開予定】介護は福祉か?ビジネスか?収益との向き合い方について
おまけ:スタッフとの関係構築を失敗してしまったら・・・
この記事を読んでいただいて、
「そんなに待ってられない!もうスタッフとの信頼関係がボロボロになってしまった!もっと早くスタッフと信頼関係を築かないといけない!!」
という危機的な状況の方がいるかもしれません。
その方は是非以下の記事を見てみてください。
何度も使えませんが、すぐにスタッフとの関係を修復するちょっと刺激的な方法を記載しています。
是非参考にしてみてください。
上司のエリアマネージャー等とご一緒に見てみてください。
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