介護初めての人は、これだけは考えてください(在宅介護 vs 施設介護)

ご利用者・ご家族向け
  • 親と介護について話したいがが、何から考えた良いかわからない
  • 子供たちと自分の介護について話したいが、何から話して良いかわからない

こんな介護を始めて考える方向けに、「とにかくまずはこれだけは考えて欲しい!」ということをまとめました。
書籍などに書いてあることだけでなく、何千というケースをみてきたベテラン介護士の経験も考慮して、以下の内容で、初心者にもわかりやすくまとめましたので、最後までじっくり読んでください。

分かりやすさを最優先に説明します

どうしても介護の書籍は、介護専門家が正確に書こうとするあまり、初心者・一般人にとって非常にわかりづらくなっていいることが非常に多いです。
この記事では「わかりやすさ」を最優先して、正確性は「まあ大体あっているよね」というレベルを目指して、介護初心者の方たちにまずは介護のことを考えていただくことを目的としました。
専門家の方たちからすると「ん?」って思うところもあるかもしれませんが、ご容赦下さい。

家で最期を迎えたいか? 施設で最期を迎えたいか?

結論から言うと、

「自宅で最期を迎えたいか?、自宅以外の介護施設で最期を迎えたいか?」

という事だけは話していただきたいと思っています。
ご本人だけでなく、ご家族の意向も踏まえて話し合って決めてほしいと思っています。

在宅介護と施設介護
  • 自宅で最期を迎えるための介護のことを 「在宅介護」
  • 介護施設で最期を迎えるための介護を 「施設介護」

とざっくりいます。
在宅介護が良いか?施設介護が良いか?をまずはぜひ考えていただきたいと思っています。

どちらが良いかを考える上での判断軸は以下の3つの軸で考えていただくのが良いかと思います。
3つの判断軸を単独で考えるのではなく、総合的に判断する必要があります。

  • 本人の希望
  • 金銭的な負担
  • 家族のサポート

在宅介護と施設介護についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください

【近日公開予定】在宅介護をざっくり知ろう
【近日公開予定】施設介護をざっくり知ろう

本人の希望 ~住み慣れた場所で最期を迎えたいか~

ご本人の自宅への思い入れが非常に強い場合は「在宅介護」をお勧めします。
そうではない場合は、「施設介護」をお勧めします。
在宅介護を希望する理由は「住み慣れた場所・住み慣れた地域で最期を迎えたい」というものですが、施設介護を希望する理由は多岐にわたります。
例えば以下のような理由があります。

  • 施設介護を希望する理由
    • 家族に負担をかけたくないので、施設で暮らしたい
    • 憧れのリゾート地の施設でゆっくり最期を迎えたい
    • 子供・孫の住む地域の施設で暮らして、少しでも家族との時間を過ごしたい
    • 弱っている姿を近隣の人たちに見られたくないので、施設で暮らしたい
    • ・・・

当たり前ですが、ご本人の要望はまず重要視したいポイントではあります。

金銭的な負担 ~月11万円(目安)程度を自己負担できるか?~

金銭的な負担を小さくしたい場合は、「在宅介護」をお勧めします。
容態・地域・収入などにも異なりますが、ざっくり必要な月の費用(保険以外のご自身で負担しなければいけない部分)の目安

  • 在宅介護:月5万円以上~
  • 施設介護:月11万円以上~

となります。(※詳しい方向けに、前提は以下の参照してください)

■前提:要介護度3
介護費用          :限度額MAX約20万×自己負担率20% ≒ 4万円
その他予備費用       :1万円
賃料+管理費(施設介護のみ):6万円
※食費等の生活費は在宅介護でかかっていた分が、施設介護でもかかるという想定で考慮せず(=純粋に介護によって増える費用負担を算出)

なかなかご本人の年金などの収入とご家族のサポートで11万円以上の施設介護の負担をすることは大変なことです。
是非一度考えていただきたいポイントです。

今回はあくまで皆さんに金額のイメージを知っていただきたかったので、目安・金額のイメージという意味で11万という数値を提示いたしましたが、実際は皆さんの容態・地域・収入・サービス等によって異なります。
もう少し詳しく介護の費用について知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

【近日公開予定】お金はどれだけ必要か?これだけは押さえたい介護のお金の基本

ご家族のサポート ~ご家族は仕事や子育てとの両立をできるか?~

ご家族が同居もしくは近くに住んでいて、日々の介護のサポートを貰える場合は「在宅介護」、そうでない場合は、「施設介護」をお勧めします。
在宅介護の場合、24時間365日、介護ヘルパーが常駐しているわけではありませんので、ご家族が日々の生活をサポートする必要があります。
仕事をしながら、子育てをしながら、これらの介護のサポートをすることは本当に大変なことです。
こちらも是非一度考えていただきたいポイントです。

あなたは在宅介護?施設介護?それとも・・・「介護方向性の早見表」でチェックしてみよう

ここまでの話をまとめたのが、以下の「介護方向性の早見表」です。
まずはご自身の状況に照らして、介護の方向性が「在宅介護」か「施設介護」、それとも「悩ましい」のか一度チェックしてみてください。

「在宅介護へ」に該当した場合

もうすこし在宅介護について詳しく調べてみましょう。
以下の記事も参考にしてください。

【近日公開予定】在宅介護をざっくり知ろう
「施設介護へ」に該当した場合

もうすこし施設介護について詳しく調べてみましょう。
以下の記事も参考にしてください。

【近日公開予定】施設介護をざっくり知ろう
「悩ましい」に該当した場合

「悩ましい」に該当した場合は、現在のままだと、希望する介護が受けられない可能性が高くなります。
早めに対策を講じておく必要があります。
対策は個別事情で大きく異なるため、ここでは詳しくは解説しませんが、以下のようなことは早めに検討した方が良いと思います。

金銭的な負担が難しい場合

「介護方向性の早見表」の金銭的な負担が「不可」で希望する施設介護が受けられない場合は、以下のようなことは検討してみる必要があるかと思います。

  • 金銭的な負担が難しい場合の対策案
    1. ご自宅の売却をして費用を捻出できないか?
    2. ご自宅を担保にして資金を調達して費用を捻出できないか?(リバースモゲージ)
    3. ケアハウス(都市型経費老人ホーム)への入居検討はできないか?
    4. 一旦在宅介護を選び、金銭的な余裕ができた段階で施設介護へ入居できないか?
    5. (他にもたくさんあります)

以下に詳しく解説した記事を用意してありますので、ぜひご覧になってみてください

【近日公開予定】これだけは考えて安心しておきたい ~介護に関するお金~
【近日公開予定】ケアハウス(都市型経費老人ホーム)についてざっくり知ろう
ご家族のサポートが難しい場合

「介護方向性の早見表」のご家族のご負担が「不可」で希望する在宅介護が受けられない場合は、
以下のようなことは検討してみる必要があるかと思います。

  • ご家族のサポートが難しい場合の対策案
    1. 家事代行サービス・見守りサービスなどによって、家族の負担を減らすことはできないか?
    2. スマートウォッチ、IoT付家電などによって、家族のご負担を減らすことはできないか?
    3. 各地域の無料サービス(ボランティア)を受けることで、家族の負担を減らすことはできないか?
    4. ご自宅の近くの施設を選び、たまに戻れるようにすることはできないか?
    5. (他にもたくさんあります)

以下に詳しく解説した記事を用意してありますので、ぜひご覧になってみてください

【近日公開予定】家事代行サービスをざっくり知ろう
【近日公開予定】見守りサービスをざっくり知ろう
【近日公開予定】高齢者の一人暮らしの強い味方 最強ICT 3選
【近日公開予定】意外と知らない行政のありがたいサービス

コメント

タイトルとURLをコピーしました