きちんとスタッフ・ご利用者・ご家族とも向き合い、真面目に運営しているにもかかわらず
- 事業所のスタッフがなぜか辞めていく
- 事業所のチームワークが悪い
- 事業所の雰囲気がなぜか悪い
こんな悩みを解決できるかもしれない、記事を用意しました。
事業所を良くするために色々と試しているかと思いますが、管理者であるあなた自身が自分の胸に手を当てて、この記事に書かれていることを考えてみてください。
もしかしたら、事業所を良くするヒントになるかもしれません。
組織心理学、約1000の介護事業所を見てきた私自身の経験に基づいた内容なので、根拠もばっちりです。
記事では以下のの2つの内容を解説するので、じっくり読み込んでください!
- 管理者が絶対にやってはいけないこと:贔屓(ひいき)
- 贔屓(ひいき)が引き起こす破滅への道
- それでも贔屓(ひいき)してしまったら・・・
管理者が絶対にやってはいけないこと:贔屓(ひいき)
管理者は絶対に特定のスタッフを贔屓(ひいき)してはいけません。
管理者の贔屓(ひいき)がある事業所は破滅への道に向かいます。
特に、管理者とスタッフが恋愛関係になった事業所は100%伸びません。(どちらかが既婚者ならなおさら・・・)
皆さんの経験的にも分かるかと思います。
破滅への道
贔屓によって、以下のようなことが起こり、事業所が破滅へと向かいます。
例:スタッフAを贔屓した場合
①:他のスタッフが情報を流さなくなる
他のスタッフは劣等感を感じ、非合理的な行動をとります。
その中で最もとる行動がAさんの足を引っ張ることで、一番手っとり早いのが情報を隠すことです。
②:他のスタッフの健康悪化
他のスタッフの劣等感は仕事中だけではありません。
仕事が終わった後も、それは続きます。
そしてその避難先となるのがスマホであり、SNSです。
やがてスマホ利用時間、SNS利用時間は長くなります。
最終的には、スマホが手放せなくなり、感情障害、睡眠障害などの健康問題が発症します。
③:贔屓(ひいき)したスタッフのメンタル悪化
贔屓(ひいき)の恐ろしいのは、贔屓(ひいき)して大切にしようとしたスタッフAにも害を及ぼすところです。
スタッフAは 他のスタッフの嫉妬を感じてしまいます。
介護業界の場合、日々高齢者の声を聴きながら、寄り添っているので、人の気持ちには敏感です。
かなりの確率でスタッフAは他のスタッフからの疎外感・不快感を感じるでしょう。
そして事業所における居場所がだんだんと減っていき、メンタルが病みます。
最後にはスタッフAも他のスタッフも退職し、介護サービスの提供が難しくなります。
少し極端に書いているかもしれませんが、実際に起こっていることだと思います。
贔屓(ひいき)が引き起こす恐ろしさを理解していただけたかと思います。
ついやってしまう贔屓(ひいき)
ここまで解説したことは分かりやすい内容なので、「私は大丈夫!」と思ったかもしれません。
それでもついやってしまう贔屓(ひいき)のがひいきです。
贔屓(ひいき)の恐ろしいのは、それが正当なものであっても、先に述べた破滅への道をたどってしまう可能性があることです。
例えばこんなことをやったりしてませんか?
- Aさんが社内表彰を受けたので、褒めた
- Aさんのケアが素晴らしかったので、利用者紹介増えたことを褒めた
- Aさんが積極的に清掃をしてくれたので、褒めた
- ・・・
ちなみにこれらは全て贔屓(ひいき)です。
こういう悪気もなく、大義名分があったとしても、他のスタッフが劣等感・不安を感じ、”贔屓(ひいき)”と捉えられたら、それは”贔屓(ひいき)”なのです。
対策:常に業務をスタッフみんなで共有しよう
それではどうすればよいか?
解決方法は常に一つだけです。
可能な限り、1人ではなく2人以上で常に業務を遂行してもらうようにすることです。
そうすれば、まずスタッフ間の相互の理解が深まります。
お互いの能力、長所も分かっていき、お互いに良いところを吸収しようとする文化ができます。
そうすると、特定のスタッフが褒められたりしても、「あの人の◎◎な部分が評価されたんだな」という理解ができます。
贔屓(ひいき)という概念が事業所からなくなり、相互に助け合うチームワークの概念が残ります。
色々と調査しましたが、今科学的に証明されている贔屓(ひいき)に対する対策はこれしかありません。
最後に、ご紹介した内容をおさらいしておきましょう。
- 贔屓(ひいき)は事業所を破滅への道へ進める
- 悪気がなくても贔屓(ひいき)と映るケースがある
- 常にチームで仕事をすることを進めてチームワークを醸成しておくのが、唯一の対策
ぜひ参考にしていただき、今後の事業所の運営にご活用いただければと思っています。
とはいっても
「もうすでに手遅れ・・・贔屓(ひいき)してしまった・・・今更チームワークの醸成ができる気がしない・・・」
と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。
そんな方は、早急にスタッフとの関係修復を多少荒いやり方でも進める必要があります。
以下の記事にやり方を記載いたしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ぜひ上司のエリアマネージャーなどとご一緒に見てほしいと思っています。
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